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天理教の創造神話を読み解く


泥海古記指掌

付録:泥海古記稿本


定価 2,800円+税
A5
判 並製

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『泥海古記』は、天理王命が中山みきを通して降ろした啓示群の集成で、天理教の創世説に関する文献の総称であり、定本はないとされている。他の創世神話と同じく、宇宙の起源から人類創成までを語ったものであるが、記紀神話とは趣が違い、その内容は、明治政府以降にあった天理教の弾圧の一因ともされている。
「此の世の本源なるは人間もなく世界もなく泥の海ばかり、其の中に神と云ふは月日両人居たばかり、……(中略)泥海の中に月日両人居たばかりでは神と言ふて敬ふものはなく、何の楽しみもなきをもつて、人間と云ふものを拵へる事とし給へり」
 月様(くにとこたちの命)、日様(おもたりの命)の二人の親神が、泥海中の無数の魚類「どぢよ」の中から、ようやく見いだした「うを」と「み」を人間の雛型として入り込み、「しやち」「うなぎ」「かれ」などの魚類を道具として体内に仕込み、八千八度の生まれ替わりの後、ほとんど死亡したなかで生き残った猿(女猿)が、時間をかけて人類に進化していく、といった独特な進化論的創造神話になっている。出口王仁三郎も「トロトロの泥海時代にこの世を造り固めたのは、鰻の姿の竜神である」としており、共通点も見られる。
 本書は、『泥海古記』の内容を真摯に解明せんとしたものであり、奥付がないものの、天理教本部員の松村吉太郎により昭和21年に印刷・配布されたものではないかと推測される。なにゆえか国会図書館の蔵書には無く、入手も困難な貴重な資料であることに鑑み、今般復刻することとした。