トップ > 古史古伝と異史 > 異説 > 星座とその神話
木村鷹太郎は、明治時代にはじめてプラトンを訳出した著名な文学者であるが、明治末年頃より、日本民族はアルメニアに発祥し、エジプト、ギリシャ、インドと東遷したとする「新史学」を提唱した。
本書は、ギリシャ神話の星座は、アンドロメダ座―インド・ ベンガル地方、ペガサス座―北部中国、キリン座―南アメリカ、一角獣座―北アメリカ、子犬座―日本列島といったぐあいに、すべて古代世界の地理に対応している、とする空前絶後の書である。
いったい木村鷹太郎が、いかなる霊的インスピレーションによって、このような天地照応のビジョンを獲得したのか、いまなお謎である。新史学は時空を超越しているので、一見荒唐無稽に思われるが、歴史とは何か、伝承とは何か、深く考えさせられるものがある。
原本は古書店で3万円はするから、この値段なら絶対にお買い得である。しかも、復刻にあたっては、唯一の鷹太郎研究家である戸高一成先生の親切な解説がつくので、さらにおトク。