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怪異のフィールドワーク 霊怪談淵 幽冥界研究資料第二巻
いま、そこに開く異界の扉
近代都市伝説の原典資料! 霊異・妖魔・天狗・心霊実話の一大集成!
商品コード : 89350-863-8 |
価格 : 4,180円(本体3,800円+税10%) |
A5判 並製 岡田建文=著 横山茂雄=解説 |
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41pt |
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いま、そこに開く異界の扉
近代都市伝説の原典資料! 霊異・妖魔・天狗・心霊実話の一大集成!
怪異のフィールドワーク 霊怪談淵 幽冥界研究資料第二巻
A5判 並製 岡田建文=著 横山茂雄=解説
4,180円(本体3,800円+税10%)
本書の原本は大正15 年に『幽冥界研究資料』第二巻として神道天行居より刊行された。岡田建文は大本教と深く関わった心霊研究家で、弊社からは『奇蹟の書』『霊怪真話』が復刻され、今日の話題社より『動物界霊異誌』が新組翻刻で『妖獣霊異誌』として刊行されている。本書は「神及び一般の霊魂(人、動植物のスピリット)は吾々の世界を支配する同じ時間の下において同じ空間に居所を占めて居る」「幽霊、天狗、妖魔の類が、空間の一部をその世界として提供せられたままに活躍し、時としては人界にその精力を持参する」さまを約90 にも及ぶ事例を挙げて詳細な解説を加えたものである。長南年恵、長尾郁子など、少しは名の知れた人物も登場するが、大半は無名の庶民がはからずも体験した、あるいは忘れられた霊能者や行者が見せた怪異現象である。どの事例ひとつとっても未知の話ばかりであり、怪異のフィールドワークともいうべきその衝迫的な内容に圧倒される。なお、岡田建文が渉猟した領域は民俗学とも重なるため、柳田国男は早くから岡田を評価し個人的な交流があった。柳田が昭和24 年に「東京日々新聞」に「作之丞と未来」という一文を寄せ、東京空襲で行方不明になった岡田建文の墓碑銘とした。
山童の怪異/火災の予言と天狗/縮地の法/生霊の頭を殴つた禅僧/驚くべき長期の絶食者/法廷を驚かした奇跡婦人/重くなつた神輿/月経灯の怪象/時空超越の霊写真/瀕死の病人の大飛跳/物品の千里寄せ/疫神の腕に噛附く/出雲の滝姫行者/湖中の妖怪に弄ばれた寡婦/白昼に飛歩く抜首/厳冬の怪蝶と財布の飛来/汽車を動かさない怪僧/闇夜の火車/田の中の赤達磨/切断されても倒れず空中浮揚した巨木/暴風雨で傾いた巨木が元通りになった怪/無人郷の不思議な音楽/心霊の高野詣/人魂を追撃/石狐の逆吊りの効能/透視に伴ふ怪幻影/幽霊写真上の怪現象/海の妖獣牛鬼/空から降つて来た裸乙女/人や家具の宙昇り/立山熱泉の怪象/守護霊の冥護/蟇と霊蛇の守護/生霊と死霊の闘争/火を吹く鬼面の怪物/伊吹明神の出現/柿の木に残る女の宿念/災難除けの文字/西霧島山の仙郷/厠から神隠し/深坑から救出/金毘羅信者の奇跡/不可解な光り物/空中を逆提にされた人間/人体の空中飛走/文字書く手の貸し借り/芝山仁王の怪事/浅間山麓の怪夫/附録:天狗考
※「幽冥界研究資料」第1巻は、内容的に平田篤胤『仙境異聞』及び参澤宗哲『幸安仙界物語』が大部分を占め、弊社既刊『異境備忘録/幽界物語』『完訳 仙境異聞』『現代語訳 仙境異聞』と重複し、さらに八田知紀『霧島山幽境神語』は、同じく友清歓真編の『幽冥秘録神仙霊典』に収録されているので、読者の皆様が無駄な買い物をしないように復刻はしておりません。
著者略歴
●岡田建文(187?〜1945)
明治初頭、松江藩の鷹匠の家に生を享ける。『大阪新報』記者を経て島根の地方紙『松陽新報』の編集長を勤めた後、大正元年、松江において雑誌『彗星』を創刊。大正3年末頃より心霊主義者としての旗幟を鮮明にし、大正6年末頃より大本の出口王仁三郎、浅野和三郎らと親交を結ぶなかで、『彗星』は半ば大本の宣伝誌と化し、島根方面への大本の教線拡大に寄与。大正10年の第一次大本事件を経て、大本系の『人類愛善新聞』に職を得るも不遇をかこち、本道宣布会の九鬼盛隆らと交流、大正15年に友清歓真主宰の天行居から本書『霊怪談淵』を上梓し、その後も霊怪体験の実話を蒐集した著書を立て続けに刊行する。実体験者、実見者等への聞き取り調査を踏まえたその怪異談に対する一貫した手堅いアプローチは、民俗学者・柳田國男から高く評価され、昭和24年、柳田は「東京日々新聞」に一文を寄せ、東京大空襲で行方不明となった岡田に対する墓碑銘とした。本書以外の著作に『霊怪真話』『奇蹟の書』(八幡書店より復刻)、『動物界霊異誌』(『妖獣霊異誌』として今日の話題社より翻刻)など。
解説者略歴
●横山茂雄
1954年生まれ。英文学者、作家。京都大学英文科卒。奈良女子大学名誉教授。著書に『増補 聖別された肉体―オカルト人種論とナチズム』(創元社)、『神の聖なる天使たち―ジョン・ディーの精霊召喚1581~1607』(研究社)、稲生平太郎名義で『アクアリウムの夜』(角川書店)、『アムネジア』(角川書店)、『定本 何かが空を飛んでいる』(国書刊行会)、『映画の生体解剖―恐怖と恍惚のシネマガイド』(高橋洋との共著、洋泉社)、また編著書に『遠野物語の周辺』(国書刊行会)など多数。