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武道極意 護身術秘伝
商品コード : 9784893509352 |
価格 : 4,180円(本体3,800円+税10%) |
中澤蘇伯=著 A5判 並製 |
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41pt |
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〈自己防衛の妙術〉中澤流のすべて!
武道極意 護身術秘伝
中澤蘇伯=著 A5判 並製
4,180円(本体3,800円+税10%)
復刻版。本書の著者、中澤蘇伯(1868-1931)は山梨県中巨摩郡時澤村の出身で、郷土山梨に相伝されてきた甲州流軍学、渋川流柔術などを学び、中澤流護身術の開祖となった人物である。中澤は大正年間に武道団体、愛国神武会・東京武徳学会を結成し、全盛期は四千人もの門人を誇り、かの八光流柔術の奥山龍峰が中澤流護身術を学んだこともあり、少林寺拳法の宗道臣も八光流を介して中澤流の「主守従攻」を採用したとの指摘もある。
さて本書で展開される中澤流護身術であるが、中澤自身が女学校や女子学習院といった旧制女学校で講習会を開催していたとおり、体力と体格で劣る人間が、いかにして暴力から身を守るかを、きわめて実践的かつ体系的に説明している。「近代日本武道史において講習会速習方式を採用した元祖は中澤蘇伯である」という指摘もあるように、中澤流は古武道の技術と近代合理主義を統合した流派でもあった。
連続写真で紹介される中澤流の技術の数々は、現代軍隊の近接格闘術と見まがうかのような具体的な内容となっており、「専ら人体自然の武器を活用して強敵暴漢の類を撃退し、以つて完全に自己防衛の目的を達し得るの妙術」という本書巻頭の中澤の宣言に寸分違わぬ水準となっている。護身のうえで忘れてはならない活法についても目配せしており、急救法や心身鍛錬法にさえ言及しているのは興味深い。日本武道史上の資料としてのみならず、なにかと物騒な当世の護身術/セルフ・ディフェンスのマニュアルとしても、十分に有用な一冊である。